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57歳で学生に戻ってみた。職業訓練校で感じた5つのこと

PC作業をする男性の手元

57歳で会社を退職したあと、私は職業訓練校に通うことにしました。

学生だった頃から数十年。 まさかこの年齢になって、再び教科書を広げて教室に通うことになるとは、人生わからないものです。

最初は、とにかく不安だらけでした。 「周りは20代や30代の若い人ばかりで、浮いてしまうんじゃないか」 「若い人のスピードに、自分の脳みそはついていけるだろうか」 「そもそも、パソコンの操作で周りに迷惑をかけないだろうか」

入校式の前夜は、そんなことばかり考えていました。57歳にもなって、翌日のことが気になって落ち着かない。まるで新入社員だった頃に戻ったような気分でした。しかし、実際に通い始めると、そこには想像していたのとは全く違う、新鮮な発見がたくさん待っていたのです。

目次

職業訓練校の教室で知った、5つのリアルな発見

私が通ったのは、Webデザインやデジタルスキルを学ぶクラスです。実際に数ヶ月間「学生」として過ごす中で、肌で感じた5つのことをお話しします。

① 年齢は思ったほど関係なかった

一番の恐怖だった「周囲との年齢差」ですが、教室のドアを開けた瞬間にその不安は吹き飛びました。

確かに若い人もいましたが、実際には30代、40代、そして私と同じ50代の方まで、本当に幅広い年代の仲間がいたのです。前職も営業、事務、飲食、製造などバラバラ。

「人生の次のステップへ進みたい」という同じ目的を持った仲間たちなので、年齢の壁なんて最初からありませんでした。休憩時間に「ここ、どうやるんだっけ?」と教え合ったり、他愛のない世間話をしたりする時間は、会社員時代の利害関係のある人間関係とは違い、とても心地よいものでした。

② 覚えるより「慣れる」が大事だった

授業が始まると、目の前に並ぶのは「HTML」「CSS」「Illustrator」「Photoshop」といった専門用語の嵐です。

最初は画面に並ぶコードやツールのボタンが、すべて英語の「呪文」にしか見えませんでした。「これは大変なところに来てしまった、すべて暗記しなくては……」と頭を抱えそうになったのです。

しかし、先生の「丸暗記しなくて大丈夫ですよ。何度も触って体に染み込ませましょう」という言葉に救われました。

毎日パソコンに向かい、不器用ながらも手を動かしているうちに、不思議と体が操作を覚えていく感覚がありました。若い人のように一瞬で理解はできなくても、じっくり「慣れていく」ことで、少しずつ画面をコントロールできるようになる。そのプロセス自体が、新鮮な快感でした。

③ 毎日通うことで「生活リズム」が戻った

退職直後の私は、目覚まし時計のない生活に解放感を覚えつつも、どこか時間の使い方に戸惑っていました。油断すると朝起きる時間が遅くなり、一日中何となくダラダラと過ごしてしまう。「このままでいいのだろうか」という焦りがあったのです。

それが、職業訓練校に通い始めたことで一変しました。

毎朝決まった時間に起き、身支度をして、電車に乗って教室へ向かう。この「強制力のあるスケジュール」が、退職直後の私にとても良いリズムを作ってくれました。

現役時代のような「追われる忙しさ」ではなく、自分の意志で学びに行くための心地よい義務感。一日の終わりに感じる「今日もよく学んだ」という充実感のおかげで、夜もぐっすり眠れるようになりました。

④ 「自分を整理する相棒」としてのAIの存在に驚いた

Webデザインのスキルと同時に、訓練校で出会って最も衝撃を受けたのが「AI(ChatGPTやGeminiなど)」の存在です。

実は、このブログもAIの力を借りながら書いています。最初は「AIが文章を書くなんて、本当に使えるのだろうか」と半信半疑でした。ところが実際に使ってみると、自分の頭の中にある体験や考えを整理する相手として、非常に優秀だったのです。

一人で悩んでいると何時間も手が止まってしまう文章が、AIと対話しながら進めることで、驚くほどスムーズに形になります。

これまでは「若い人が使う最先端の流行りもの」くらいに思っていましたが、57歳の私にとっても、これからの挑戦を支えてくれる強力な相棒になると確信しました。これほど心強い道具に出会えたのは、大きな収穫です。

⑤ 「まだ成長できる」と実感した。これが一番大きい

若い頃に比べて、記憶力も体力も落ちているのは事実です。それでも、昨日まで作れなかったWebページが、今日自分の手で作れるようになっている。その瞬間の喜びは、年齢に関係なく等身大の感動でした。

長年会社にいると、良くも悪くも自分の仕事の範囲が決まってしまい、新しく「成長している」と実感する機会は少なくなります。

しかし、ここでは毎日が「初めての連続」です。自分の手で新しいスキルを身につけ、少しずつ形になっていく喜びを通して、「57歳になっても、人間はまだまだ新しいことを吸収して成長できるんだ」という強い自信をもらうことができました。

あら還からの人生再設計

57歳で再び「学生」に戻る決断をするのは、正直少しの勇気が必要でした。周りの目が気にならなかったと言えば嘘になります。

何歳から始めても、新しい挑戦が簡単ではないのは事実です。でも、やってみなければ何も変わらないのもまた事実。少なくとも私は、57歳で一歩踏み出して本当に良かったと思っています。年齢よりも大切なのは、ほんの少しの「好奇心」なのかもしれません。

退職したからといって、人生が終わるわけではありませんでした。むしろ私の場合は、そこから新しい人生が始まったような気がしています。

振り返ってみると、すべての始まりは数匹のメダカでした。 人生は何がきっかけで変わるかわかりません。

メダカ、庭づくり、DIY、Webデザイン、そしてAI。 57歳から始めた私の挑戦が、これからどこまで広がっていくのか、私自身も本当に楽しみにしています。

このブログでは、そんな「あら還からの人生再設計」の泥臭くも楽しい日々の様子を、これからも等身大で記録していきます。

さて、明日の授業の予習を少しだけやってから、今日も庭のメダカたちにエサをあげにいこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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