正直に言うと、最初は少しだけ甘く見ていました。
「表を作るだけなら、なんとなくできそうだな」
そう思っていたのです。
ところが、実際に手を動かしてみると、思ったよりずっと難しい。
特に、セルを結合するところで一気に頭が混乱しました。
HTMLには、表を作るためのタグがあります。
今回苦戦したのは、セルを縦横につなげる「rowspan」と「colspan」です。
授業で説明を聞いているときは、「なるほど」と思いました。
でも、自分でコードを書いて画面に表示してみると、頭の中の完成図とは違う表が出てきます。
「なんでこうなるんだろう」
画面を見ながら、何度もそう思いました。
頭の中では、ちゃんと表の形が見えているつもりです。
でも、実際の画面ではセルがずれている。
一行直すと、今度は別の場所が崩れる。
そこを直すと、また別のセルの位置がおかしくなる。
まるで、ひとつ積み木を動かしたら、全体のバランスが変わってしまうような感覚でした。
最初は、どこを見ればいいのかも分かりませんでした。
タグの書き方が間違っているのか。
セルの数が合っていないのか。rowspan や colspan の指定が違うのか。
見ているうちに、だんだん目が疲れてきます。
それでも、画面に出ている表は正直です。
自分の書いたコードの通りにしか表示されません。
今日、印象に残った先生の言葉があります。
「テーブルは地味で使用頻度があまりなさそうなタグだが、企業の会社情報などによく使われるコードである」
たしかに、表は派手なものではありません。
Webサイトの中でも、目立つデザインというより、情報を整理して見せるためのものです。
でも、会社概要、料金表、営業時間、商品スペックなどを思い浮かべると、表が使われる場面はたくさんあります。
見た目は地味でも、必要な情報をきちんと伝えるためには、とても大事な役割を持っているのだと分かりました。
今日は、表の中に画像を表示させることもできました。
文字だけでなく、画像も表の中に入れられると、少し表現の幅が広がった気がします。
ただ、できるようになったと言っても、まだスムーズではありません。
途中で何度も止まりました。
何度も間違えました。
何度も画面を確認しました。
そして、分からなくなったところではAIも使いました。
自分で書いたHTMLコードをAIに見てもらい、どこがずれているのか、どこを直せばよいのかを指摘してもらいました。
AIに聞くと、たしかにヒントは返ってきます。
でも、何も考えずに丸投げしてしまうと、自分の学びにはなりません。
今日感じたのは、AIは答えを出してくれる魔法の道具というより、自分の間違いに気づくための先生のような存在だということです。
自分で考える。
自分で書いてみる。
うまくいかない。
そこでAIに確認する。
もう一度、自分で直してみる。
この繰り返しの中で、少しずつ理解が深まっていくのだと思いました。
正直、授業中は「今日はあまり進まなかったな」と感じました。
表が思った通りに表示されず、同じところを何度も直していたからです。
でも、あとから振り返ってみると、朝には意味が分からなかった rowspan や colspan が、少しだけ読めるようになっていました。
完全に理解できたわけではありません。
でも、朝は意味が分からなかったコードが、少しだけ読めるようになっていたのです。
これが反復なのかもしれません。
一度聞いただけでは分からない。
一度書いただけでは身につかない。
でも、何度も間違えて、何度も見直して、何度も直しているうちに、少しずつ手が覚えていく。
57歳からの学び直しでは、すぐに理解できないこともあります。
若い頃のように、勢いだけで覚えられないと感じる場面もあります。
でも、そのぶん、つまずいたところを丁寧に見つめることはできます。
「なぜ崩れたのか」
「どこを直せば変わるのか」
「次はどう考えればいいのか」
そうやって一つひとつ確認していく時間も、今の自分にとっては大事な学びです。
今日の授業で思ったことは、学び直しに必要なのは、特別な才能だけではないということです。
もちろん、すぐに理解できる人もいるかもしれません。
でも、私のように何度も止まりながら進む人間にとっては、反復こそがいちばん頼りになる方法です。
できなかったことを、もう一度やってみる。
分からなかったところを、もう一度見てみる。
崩れた表を、もう一度直してみる。
その繰り返しの中で、昨日より少しだけ分かることが増えていく。
職業訓練に通いながら感じるのは、学び直しは人生の作り直しにも似ているということです。
一度でうまくいかなくてもいい。
思った通りに形にならなくてもいい。
何度も直しながら、少しずつ形にしていけばいい。
HTMLの表作成でつまずいた一日でしたが、振り返ってみると、反復の大切さを教えてもらった一日でもありました。
同じように、50代、60代から新しいことを学んでいる方へ。
最近、何度もやり直していることはありますか。
その「もう一度」が、いつか振り返ったとき、大きな一歩になっているのかもしれません。
明日もきっと、新しいところでつまずくと思います。
でも、それも学びの途中なのだと思っています。

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