# 57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由
57歳で16年勤めた会社を早期退職したあと、私は職業訓練校のWebデザイン科に通うことにしました。
早期退職翌日の1日|57歳、決まったのは生き方だけにも書きましたが、辞めた翌日の時点で、私はまだ職業訓練という選択肢の存在すら知りませんでした。ハローワークの窓口で「5ヶ月間のWebデザイン科」のパンフレットを渡されたのは、それから少しあとのことです。
ユイ数十年ぶりに学生に戻るって、けっこう思い切った決断だよね。しかも57歳で



勇気は要りました。それでも組織の中ではなく、自分自身の名前と力で発信できるようになりたいという気持ちのほうが強かったんです。
今回は、なぜ全くの未経験からWebデザインを選んだのか、その選考で一度不合格になった経験、そしてちょうど今が5ヶ月間の修了が近づいているタイミングなので、当時の自分に出す答え合わせまで、まとめて書いていこうと思います。
- 57歳がWebデザイン科を選んだ理由と、一度不合格になった経緯
- 2回目の面接で変えたこと(50代の職業訓練の面接対策のヒント)
- 修了が近づいた今だから書ける、5ヶ月間の答え合わせ
職業訓練 50代|Webデザイン科を選んだ理由
職業訓練校には、事務職向けのコースから技術系まで、いくつもの選択肢がありました。その中で私がWebデザインを選んだ理由は、シンプルなものでした。
組織を離れて感じた「自分の力で発信したい」気持ち
会社員時代、私は組織が作った大きな仕組みの中で働いてきました。それはそれで充実していましたが、退職した今は「自分自身の名前と力」で何かを発信できる側になりたいと感じたのです。
我が家で始めたメダカのビオトープや、不器用ながら作ったDIYの棚。これらをただの自己満足で終わらせず、自分の作ったWebサイトで写真や文章を交えて発信できたら、どんなに楽しいだろう。そんなワクワクが、私を後押ししました。
職業訓練 面接|一度落ちてから合格するまで
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。私は最初の選考で一度不合格になっています。それでも諦めずに再応募し、合格を掴んだ経緯を書きます。
まずは、1回目の選考から振り返ります。
①1回目の不合格。原因は緊張だった
通知書を見たときは、やはり落ち込みました。理由を自分なりに振り返ると、面接で緊張してしまい、熱意をうまく伝えられなかったことが大きかったと思っています。
Webデザイン科は人気のある訓練で、倍率があること自体は事前に知っていました。ですから残念な気持ちはもちろんありましたが、心のどこかで覚悟していた部分もあったのが正直なところです。
②2回目の面接で変えたこと
訓練の募集は1か月単位で行われていたので、次の募集を待って再応募しました。このとき、1回目の反省を踏まえて意識的に変えたことが1つあります。
それは、熱意を前面に出すことでした。加えて、学んだことを就職活動だけに使うのではなく、考え方・思考の面でも生かしていきたいという点を、自分の言葉で伝えるようにしたのです。
伝え方の軸を変えたことは、はっきり覚えています。「50代 職業訓練 面接」で悩んでいる方がいたら、スキルの説明よりも先に、なぜ学びたいのかという熱意の部分を、自分の言葉で語ることをおすすめします。
③合格通知を受け取ったときの気持ち
合格が分かったとき、まず感じたのは1度目であきらめずに良かったという安堵でした。そして同時に、この5ヶ月間しっかり吸収しようという学習意欲が湧いてきました。
一度落ちたからこそ、「今度こそすべてを吸収してやる」という覚悟が、人一倍強くなったと思っています。こうして2026年5月末、私は5ヶ月間のWebデザイン科に入校しました。
職業訓練 初日|HTMLの授業で30分固まった話
強い決意を持って臨んだ訓練校ですが、現実はやはり甘くありませんでした。最初の授業は、Webページのコードを組む「HTML」でした。
画面に文字を出すだけで30分かかった
画面の中に「<>」のような記号を打ち込み、文字を表示させる。たったこれだけの作業に、私は30分以上かかりました。先生の説明を聞いても、キーボードのどのキーを押せばいいのか、どこにコードを書き込めばいいのか分からない。マウスを動かしては止まり、また動かしては止まる。そんな時間が続きました。
「一度落ちてまで入ったのに、こんな簡単なこともできないのか」と、自分に苦笑いしてしまいました。
隣の若い同期との差に弱気になった瞬間
隣の席の若いクラスメイトたちが、涼しい顔でスイスイと画面を進めていく横で、私の手は何度も止まり、冷や汗が流れました。「57歳からWebデザインなんて、やっぱり無謀だったんじゃないか」と、一瞬だけ弱気になったのも事実です。
それでも一日中パソコンと格闘し、ガタガタになりながらも、自分の書いたコードでブラウザに「こんにちは」と文字が表示されたとき、胸の奥からじわっと湧き上がってきた小さな達成感は、何物にも代えがたいものでした。少しずつ学びを重ねるうちに、あるとき思わず声が出るほど嬉しい瞬間もありました。その日のことは、57歳でHTMLを学ぶ|「おおっ!」と声が出た日の話に書いています。
職業訓練 50代|5ヶ月後、当時の自分への答え合わせ
入校したばかりの頃、私は「5ヶ月後にこれがすぐお金になる仕事になるかどうかは、まだ分からない」と正直に書いていました。その5ヶ月後が、まさに今です。修了予定は2026年10月23日、今日はその残り約1ヶ月というタイミングになります。ここでは、当時の自分に向けて答え合わせをしてみます。
まずは技術面から振り返ります。
技術面でできるようになったこと
5ヶ月間で身についたのは、コーディングの基本、画像編集の基本、サイトの構成の考え方、ワイヤーフレームの作成といった内容です。どれも基本的なレベルにとどまりますが、あの30分固まっていた自分からすれば、確かな前進だと思っています。
一番の収穫は技術ではなく「思考」だった
身につけたスキルは基本的なものです。それでも、この5ヶ月でいちばん良かったことを1つだけ挙げるなら、技術そのものではありません。



基本レベルって、ちょっと物足りなくない? 5ヶ月も通ったのに



技術だけ見ればそうかもしれません。でも本当の収穫は、クライアントの立場、ユーザーの目線でサイトを作るという志向が身についたことでした。面接で語った「思考面でも生かしたい」という言葉と、いま振り返って感じていることが、同じ方向を向いています。
コードを書く手はまだ遅いですし、覚えたことも基本レベルです。それでも、何かを作るときに「自分が作りたいもの」ではなく「使う人がどう感じるか」を先に考える癖がついたのは、この5ヶ月がなければ身につかなかったと思います。
想定外だったグループワークの楽しさ
入る前は想定していなかったのが、グループワークの多さでした。20代から60代まで、いろいろな世代の方と一緒に作業する機会が多く、意外でもあり、楽しくもありました。
このあたりの詳しい様子は、職業訓練のグループワークで学んだ、先入観を手放す大切さと職業訓練校の同期は20代から60代まで|57歳の私が安心した理由にまとめていますので、気になる方はあわせてどうぞ。
職業訓練に関するよくある質問
50代の職業訓練の面接や選考に関して、よくある質問をまとめました。
- 職業訓練の面接で不合格になったら、もう応募できませんか
-
私が通った訓練は1か月単位で募集がありました。私自身、1回目の選考で不合格になりましたが、翌月に再応募して合格しています。募集の間隔はコースによって異なるので、ハローワークで次回の募集時期を確認してみてください。
- 50代の職業訓練の面接で意識したことは何ですか
-
私の場合は、1回目でうまく伝えられなかった熱意を前面に出すことを意識しました。学んだことを就職活動だけでなく、考え方・思考の面でも生かしていきたいという点を、自分の言葉で伝えるようにしたところ、2回目で合格できました。
- Webデザイン科で身につくのは技術だけですか
-
私の場合、コーディングや画像編集などの技術は基本的なレベルにとどまりました。それでも一番の収穫は、クライアントやユーザーの目線でサイトを作るという考え方が身についたことでした。技術以外の変化も含めて振り返る価値があると感じています。
まとめ|57歳の職業訓練は、思っていた以上に私を変えた
57歳で再び「学生」に戻る決断をするのは、少しの勇気が必要でした。一度不合格になったときは心が折れそうになりましたし、HTMLの授業で30分固まった日は、自分に苦笑いもしました。それでも今、修了を約1ヶ月後に控えて振り返ると、私の人生は退職前よりも確実に鮮やかになっています。
選考:1回目は不合格。緊張で熱意を伝えきれなかったのが原因。
2回目で変えたこと:熱意を前面に出し、思考面でも学びを生かしたいと伝えた。
5ヶ月間で得たもの:基本的な技術に加えて、クライアント・ユーザー目線でサイトを作るという思考。
会社を辞めたときは、これからの日々に少しの不安もありました。しかしメダカに癒やされ、庭を整え、DIYに失敗しながらも、こうして新しい知識を吸収してきた今、退職したからといって人生が終わるわけではなかったのだと感じています。
このブログでは、そんな「あら還からの人生再設計」の泥臭くも楽しい日々を、これからも等身大で記録していきます。もし今、50代からの職業訓練や学び直しを考えていて一歩を踏み出せずにいるなら、まずは私の一度目の不合格と、そこからの再応募の話が、小さな後押しになればうれしいです。関連する記事もあわせてどうぞ。

コメント
コメント一覧 (15件)
[…] 職業訓練校に通い始めて、1週間ほどが経ちました。入学までの経緯は57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。通学や訓練生活全体の様子は職業訓練は50代にきついか|片道2時間・月18日の5ヶ月にまとめています。 […]
[…] この日に至るまでの、面接に一度落ちてから合格した経緯は57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。 […]
[…] 入学の経緯については57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由をご覧ください。 […]
[…] 職業訓練校に通うまでの経緯は57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。 […]
[…] 入学した日のことは57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に綴っています。 […]
[…] 面接に一度落ちてからこの学校に合格するまでの話は、57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由で振り返っています。 […]
[…] この一文が、その後どうなったかは職業訓練校でWebデザイン科を選んだ話に書いています。退職翌日にメモ帳へ走り書きした言葉が、数か月後には毎日通う教室につながっていくとは、この日の私はまだ知りませんでした。 […]
[…] この学び直しの経緯は、57歳で職業訓練校へ|Webデザイン科を選んだ理由に書きました。 […]
[…] 面接に一度落ちてから合格するまでの話は57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。 […]
[…] 入学までの経緯や面接に一度落ちた話は、57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由にまとめています。そもそも会社を辞めた翌日は、職業訓練という選択肢の存在すら知りませんでした。そのあたりの経緯は早期退職翌日の1日|57歳、決まったのは生き方だけに書いています。この記事では、在籍した5ヶ月間の通学・生活・お金の実態だけに絞って書きます。 […]
[…] この学び直しの経緯については、57歳で職業訓練校へ|Webデザイン科を選んだ理由に詳しく書きました。実際に教室に通いはじめてから感じたことは、57歳で学生に戻ってみた。職業訓練校で感じた5つのことにまとめています。 […]
[…] 職業訓練校を選ぶまでの経緯は、57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。 […]
[…] 職業訓練校に通うまでの経緯は、57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由にまとめています。 […]
[…] 職業訓練校を受けるまでの経緯は、57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。 […]
[…] 職業訓練校の面接に落ちてから合格するまでの話は、57歳で職業訓練校へ|面接に一度落ちてから合格した理由に書いています。 […]