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職業訓練校の同期は20代から60代まで。57歳の私が安心した理由

57歳で職業訓練校に通い、不安が安心に変わった理由を紹介するアイキャッチ画像

5月26日、私は少し強張った面持ちで、職業訓練校の門をくぐりました。

Webデザイン科の「学生」としての第一歩。 期待よりも不安の方が遥かに大きかったのが本音です。「57歳の男が、若い人たちの学びの場に新参者として混ざって、本当に大丈夫だろうか」――そんな思いが、頭の中でぐるぐると渦巻いていました。

しかし、教室のドアを開け、席について周りを見渡したとき、その不安は良い意味で裏切られることになったのです。

今回は、入校して初めて分かった「クラスのリアルな人間模様」について書いてみようと思います。

目次

教室に入って5分で消えた、私の勝手な思い込み

教室を見渡して、まず驚いたのは年齢層の広さでした。

20代前半と思われる若い人もいれば、私より年上と思われる60代の方もいます。男女の人数もほぼ半々。「Webデザインの教室は若い人ばかり」という私の勝手な思い込みは、教室に入って5分で消えてしまいました。

前職も、学校を卒業したばかりの若者、事務職、飲食業、製造業、営業職、そして私のように退職して新しい一歩を踏み出そうとしている人まで、本当にさまざまでした。普通に会社員として生きていたら、まず交わることのなかったであろう、世代も生きてきた背景も全く違う26人が、一つの教室に集まっていました。

授業が始まる前、私より年上と思われる方が真剣にノートを取り始めた姿を見た瞬間、恥ずかしかった自分の不安が消えました。

「年齢なんて、ここではスタートラインの言い訳にすらならないな」

そう思った瞬間、肩の力がすっと抜けたのを覚えています。

性別も世代も超えて、同じ「初心者」として机を並べる

最初の自己紹介の時間、教室には独特な緊張感が漂っていました。みんなそれぞれに「ついていけるだろうか」「これからどうなるんだろう」という不安を抱えているのが、言葉の端々から伝わってきます。

でも、その「全員が同じ不安を抱えた初心者」という共通点があるからこそ、男女比が半々だろうが、年齢が親子ほど離れていようが、妙な壁を感じることはありませんでした。

現役時代は、会社という組織の中で「上司と部下」「先輩と後輩」という明確な上下関係、あるいは利害関係の中で会話をしていました。

しかし、ここでは全員がフラットな「同期」です。 20代の若者が、パソコンの起動方法で一瞬迷っている私に「あ、そこはここを押すんですよ」とフランクに教えてくれたり、休憩時間に「HTMLって難しそうですよね」とため息を交わして笑い合ったりする。

そんな利害関係のない、純粋に「一緒に新しいことを学ぶ仲間」としての人間関係が、57歳の私には新鮮で、どこか心地よく感じられました。

人生は、本当に分からないもの

5月26日という日は、私にとって「会社員だった自分」から「学び、挑戦する自分」へと、名実ともに切り替わった記念すべき日になりました。

最初は「自分だけ場違いなのではないか」と思いながら飛び込んだ教室でしたが、実際に飛び込んでみれば、そこには多様な個性を持ちながらも、同じ未来を向いて一歩を踏み出した26人の温かいコミュニティが広がっていました。

仕事も年齢もバラバラな私たちが、5ヶ月後にそれぞれどんなWebサイトを作れるようになっているのか。

そして、どんな未来へ羽ばたいていくのか。26人のうちの「最年長グループの1人」として、不器用ながらも若者に負けないくらいの好奇心を持って、毎日の授業を全力で楽しんでいこうと思います。

教室に入るまでは「57歳の自分だけが浮いてしまうのではないか」と心配していました。 おじさん一人がポツンと取り残される情景ばかりが浮かんでいたのです。

でも帰る頃には、「来週もまたみんなに会えるな」と思っている自分がいました。 人生は、本当に分からないものですね。

明日もまた26人で、あの呪文のようなHTMLと向き合ってきます。少しずつですが、前へ進んでいこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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