休日に妻と二人で、愛知県内の河口付近へしじみ採りに出かけました。
この日に採れたしじみは約3kgです。
持ち帰ったしじみは味噌汁で味わい、残りは使いやすい量に分けて冷凍しました。遠くの観光地へ行くのではなく、身近な水辺で自然の恵みに触れた休日です。
今回は、夫婦で河口へ出かけた様子や、しじみを食卓で楽しんだ体験、初心者が事前に確認しておきたいルールと安全面について紹介します。
ウェイダーを着けて川の中へ
この日は二人ともウェイダーを着けて、川の浅い場所へ入りました。
ウェイダーとは、腰や胸の高さまで覆う胴長靴のことです。水辺での作業には便利ですが、川底にはぬかるみや急な深みがあるため、足元を確かめながら慎重に進みます。
妻は川底を探りながら、しじみを集めました。
最終的に採れた量は約3kg。持ち帰るしじみを見ていると、水の中で過ごした時間が、ずっしりとした重さになって返ってきたように感じました。
同じ水辺で作業し、採れたものを二人で食卓まで楽しむ。特別な観光地でなくても、身近な自然に目を向けることで、いつもとは少し違った休日を過ごせました。
小ぶりなしじみは味噌汁にぴったり
しじみといえば、島根県の宍道湖を思い浮かべる人も多いでしょう。
今回採った地域のしじみは、やや小ぶりです。それでも味噌汁にすると、貝からしっかりとだしが出ました。
砂抜きをした後、殻と殻をこすり合わせるようにしてよく洗い、味噌汁にします。
鍋から立ち上る香りを感じると、しじみを採った河口の風景がよみがえります。自分たちで採ったものを食卓で味わえることも、しじみ採りの楽しみの一つです。
残ったしじみは小分けして冷凍
約3kgのしじみを一度に食べ切るのは難しいため、残った分は冷凍保存しました。
砂抜きと水洗いを済ませて水気を切り、味噌汁1回分ほどの量に分けて保存します。小分けにしておけば、必要な分だけ取り出せるので便利です。
「しじみは冷凍するとコハク酸が増える」と紹介されることもありますが、成分の変化は貝の種類や冷凍条件によって異なります。そのため、ここでは冷凍の利点を、保存しやすく使う量を分けやすいこととして考えています。
今回は約3kg採れましたが、次回からは持ち帰って食べ切れる量をあらかじめ決め、必要以上に採らないようにしたいと思います。
しじみ採りから水質について考えた
しじみを探す妻のそばで水辺を見ながら、生き物は周囲の環境と深くつながっているのだと感じました。
愛知県では、伊勢湾や三河湾の水質が改善した一方、漁業生産に必要な窒素やリンなどの栄養塩が不足し、ノリやアサリに影響していることが指摘されています。これはしじみについて直接示したものではありませんが、水は見た目が透明であれば、それだけで生き物にとって理想的とは限らないと考えるきっかけになります。
めだかを飼育している私にとっても、水質は身近なテーマです。
めだかの飼育でも、水温や酸素、餌、微生物など、さまざまな条件のバランスが欠かせません。
今回のしじみ採りは、水辺の生き物と環境のつながりについて、あらためて考える機会にもなりました。
しじみを採る前に確認しておきたいこと
自然の河口は、料金を支払って利用する観光潮干狩り場とは異なります。自由に採れるように見えても、漁業権や採取方法などのルールが設定されている場合があります。
愛知県内の海面には共同漁業権が設定された水域があり、区域によっては、しじみが漁業権の対象に含まれています。漁業権が設定された場所では、地元漁協が組合員以外の利用を制限でき、対象となる貝を採ると漁業権侵害に問われる可能性があります。
愛知県では、一般の人が海面で行える方法の一つとして、手で採る「徒手採捕」が挙げられています。しかし、手による採取が認められていても、漁業権区域内で対象の貝を自由に採ってよいという意味ではありません。
出かける前に具体的な採取地点を愛知県水産課や地元漁協へ伝え、一般の人が採取できる場所か確認することが大切です。
この記事で採取地点を詳しく書いていないのは、場所の適法性を曖昧にするためではありません。人の集中による資源や周辺環境への負荷を避けるためです。採取地点を公開するかどうかとは別に、実際に採ってよい場所かを確認する必要があります。
潮位や貝毒の情報も採取直前に確認
水辺へ入る前には、天候や潮位を確認します。海上保安庁も、潮干狩りでは潮時と気象を事前に調べ、満ち潮の時間が近づいたら早めに帰る準備をすることや、単独行動をできるだけ避けることを呼びかけています。
しじみを食べる場合は、愛知県が公開している最新の貝毒情報も確認します。
愛知県による出荷時の監視や自主規制は、個人が採った貝には適用されません。また、貝毒は加熱しても消えないとされています。県が公開する検査結果は、個人で採ったしじみ一つひとつの安全を保証するものではないため、採取直前の情報を確認し、少しでも不安があるときは採取や飲食を控える判断も必要です。
※この記事のルールと安全情報は、2026年7月15日に各公式ページを確認して記載しています。ルールや調査結果は変わることがあるため、採取前に最新の公式情報をご確認ください。
まとめ
妻と二人で出かけた河口のしじみ採りでは、約3kgのしじみを持ち帰りました。
採ったしじみは味噌汁にし、残りは使いやすい量に分けて冷凍。水辺で探す時間から食卓で味わうところまで、夫婦で一日を楽しめました。
一方で、たくさん採れることだけが成功ではありません。
身近な自然の恵みをこれからも楽しむためには、採ってよい場所を確認し、食べ切れる量だけを持ち帰り、安全にも気を配ることが大切です。
まずは地域のルールを調べ、身近な水辺にどのような生き物が暮らしているのか、ゆっくり観察するところから始めてみてください。

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